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お知らせ

新入生諸君へ

生命歯学部が目指していること

日本歯科大学生命歯学部長
住友 雅人


本日は日本歯科大学生命歯学部において、とりわけ力を入れている分野についてお知らせしておきます。

まずは、最先端医療の一つであります再生医科学です。本学の研究グーループは、歯根が形成される前のマウスの歯冠を用い、体外での培養による歯根および歯根膜、歯槽骨の再生に成功しています。この体外培養は世界初のことです。これからは臨床応用に向けての研究が進んでいきます。この分野に興味のある学生諸君には大変すばらしい受け皿となっています。

ご存知のように高齢化がますます進んでいます。わが国の状況は世界でも例を見ないスピードです。高齢者が望む「質の高い生活」において、食べる、話す、そしてきれいな口元はとくに重要なことです。しかし、加齢による機能低下はもちろんのこと、脳血管障害や口腔のがんなどによってうまく食べられない人はたくさんいらっしゃいます。本学の附属病院にはそれらの方々のために口腔介護リハビリテーションセンターと呼ぶ部門を設けて積極的に対応をしています。この分野は病院内だけではなく、必要とされる方のところにも出向き、食べる(摂食・嚥下)訓練のサポートを行っています。本学はこの分野ではすでにトップランナーと評価されています。そして、この分野を主とした「日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック」をJR中央線の東小金井駅前に、平成24年秋に開設します。これによってますます社会の要求に応えることができます。諸君が選ぶ、今後の歯科専門分野としては大変有望です。
もう一つ紹介しておきます。私が歯科学生のころには前歯に金属をかぶせている人を多く見かけました。最近は審美的な要求が強くなり天然の歯と同じ色、中にはもっと白くしてほしいという要望までもあります。今日、歯にかぶせたり、詰めたりする素材の開発が進み、色だけではなく硬さ、弾力性、歯への接着性などにおいて素晴らしいものが使われています。それらの素材を臨床で使用することはもちろんですが、同時により特性のよい材料の開発が必要です。本学は産業界との共同で新素材の開発に取り組んでいます。もちろん臨床現場での応用試験が求められます。将来、臨床歯科医を目指す諸君にも研究心(リサーチマインド)を身につける絶好の場となります。
ここで紹介した3分野は、平成23年4月から新しい大学院研究科としてスタートし、大学院生の入学を開始します。今後の発展がますます期待できます。

今、歯科インプラント治療が脚光を浴びています。患者さんの期待は非常に大きいものです。それと同時に失敗症例の報道もあり、期待が大きいだけに失望も大きくなっています。これまでは、大学のカリキュラムにおいて、歯科インプラントの実習があまり行われてきませんでした。歯科インプラントの普及にあわせて、基本的なトレーニングは学生時代に求められます。安全で臨床性能のよい歯科インプラント治療を患者さんに提供するために、本学では平成23年度のカリキュラムに歯科インプラント実習を組み込みました。この実習はプラスチックのブロックにインプラント体を入れるというレベルではなく、現在、主流である骨結合型の治療方法を採用し、実用性のあるレベルを設定しています。学生時代にこのような実習を経験しておくことは、歯科医師免許取得後に歯科インプラント治療を行う上で大変有利なことです。