口腔リハビリテーション多摩クリニック
認知症になったらまず歯科へ!

  • “認知症”突然に診断されたその病名は、これまで長年共に過ごしてきた家族を困惑させる。これから、どんなことが起きて、どうなっていくのだろうと。認知症を示す多くの疾患において、早期より日常生活を介助無しに送ることが困難になります。歯科にまつわる問題も同様です。 “認知症になったらまず歯科へ!”この意味は、認知症患者さんに対する歯科の早期の介入は口腔内にいわば貯金を作り、現時点では抗うことが困難な次のステージに備えることができると考えているからです。
    認知症の進行に伴い、知的な機能の低下とともに、運動機能の低下もみられます。進行に伴い、患者自身の口腔内管理が困難になり、家族などの介護者による管理や歯科医療者の専門的な管理の必要性が生じます。歯科医療の受療能力が保たれている認知症の初期の段階であれば、集中的かつ積極的な介入により口腔内の整備が可能であす。予後不良を予想できる歯に関しては抜歯処置もやむなしとし、来たるべき積極的な治療が困難になる時期に備えます。この時期に口腔内環境を管理しやすい状態に整備しておくことは、認知症が進行した際に大きな財産となると考えています。 リーフレット、「認知症と歯科―認知症になる前にすること、認知症になったらすることー」は、以上のようなコンセプトで広く活用いただくために作りました。下記よりダウンロードしてお使いください。

    日本歯科大学 教授 口腔リハビリテーション多摩クリニック院長 菊谷 武

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