口腔外科学

所属構成員等

口腔外科学講座は、本学創設期から実に110年以上脈々と続く伝統ある講座です。
一時期、口腔外科学は2講座体制(第1口腔外科学講座と第2口腔外科学講座)となりましたが、2001年(平成13年)1月の本学機構改革により再編され、1講座体制に戻り今日の日本歯科大学生命歯学部口腔外科学講座に到っています。講座教育のモットーは、全身を診ることができ、そして全身状態を考慮した診断・治療ができる歯科医師の養成です。そのため、学位取得後は、幅広く口腔外科全般の臨床力に磨きをかけ、口腔外科専門医、更にその上の指導医の取得を目指します。専門医取得後も口腔外科を追及することは当然ですが、同時に興味を持ったより専門性の高いサブスペシャリティーを追求してもらいたいと考えています。
一方、大学院研究については、講座の研究に捉われず個人を尊重し自由な発想を妨げることなく、研究してもらうことが最善と考えています。当講座の大学院生には、期限内で学位を取得させるべく、多くの学内外の基礎研究のスペシャリストと緊密に連携し、研究の問題点を早期に解決する手厚いサポート体制が整っております。

臨床系講座である口腔外科学講座は、学生および大学院教育と研究および臨床を行っています。その中心となるのが以下の6名であり、さらに医・歯系の客員教授6名、非常勤講師26名が加わり、日々活動しております。

主任教授 里見貴史 博士(医学)
教授 渋井武夫 博士(歯学)
兼任教授 松野智宣 博士(歯学)
准教授 宮坂孝弘 博士(歯学)、小林真左子 博士(歯学)
助教 稲田諒 博士(歯学)
大学院生 穴井慶、宮坂直樹、高澤健斗、角田恵利奈、新井悠一郎
臨床研究生 小栁昌央 博士(歯学)、宮坂彩子 博士(歯学)

研究テーマ

臨床のニーズから生まれる基礎研究とトランスレーショナルリサーチ(橋渡し研究)をキーワードに、再生医療・薬物療法を核に口腔外科の枠にとらわれないさまざまな研究を行っています。 また、その多くの研究が他大学や研究機関とのコラボレーションによって進められ、特に再生医工学としてのバイオマテリアルの共同開発はいくつかの特許申請を済ませています。 また、遺伝子からモデル動物実験までの幅広い基礎研究にはじまり、ヒトを対象とした臨床研究までその研究対象は多岐にわたって展開しています。

おもな研究内容

  1. 口腔癌における浸潤および転移に関する研究
  2. 口腔癌における癌幹細胞と腫瘍関連マクロファージに関する研究
  3. 成長因子およびバイオマテリアルを用いた組織再生プログラム
  4. ヒト歯髄幹細胞を用いた再生医療に関する研究

学生教育

第2学年後期で「生命歯学探究」として研究に関する実習を行っています。第3学年前後期で「口腔外科学」、第4学年前後期で「口腔内科学」として講義を行っています。また第6学年に対しては「口腔外科学」として一年を通じて講義を行っています。
この他臨床基礎実習では、第4学年後期に「統合臨床基礎学実習」「口腔外科の基本手技実習」の口腔外科学分野として、非常勤講師も実習担当者として参画しながら、実習教育を担当しています。

臨床

口腔外科学講座は、口腔のみならず顎顔面領域の疾患に対して、高い専門性をもち、幅広い対応ができるよう附属病院口腔外科と共に診療を行っています。診療内容は、口腔腫瘍(口腔癌を含む)、顎変形症(外科的矯正)、顎顔面外傷(顎骨骨折を含む)口腔粘膜疾患、嚢胞性疾患、顎関節疾患、歯性感染症、埋没歯抜歯など様々な疾患におよび、各分野における専門性の高い歯科医師(専門医、指導医)が診療にあたっています。
現在、当講座には、日本口腔外科学会認定 口腔外科専門医・指導医4名、口腔外科専門医1名、認定医3名、日本口腔科学会認定 指導医1名、認定医1名、日本がん治療認定医機構 がん治療認定医(歯科口腔外科)1名が在籍しています。

その他

現在、複数の科学研究費を獲得し、最新の研究環境の中で数多くの成果が生まれています。これらが少しでも早く、臨床の場で応用されるために歯科再生医療システムの構築と人材育成に力を入れています。
興味のある方はどうぞご連絡ください。

口腔外科学講座特設ホームページ

日本歯科大学生命歯学部口腔外科学講座のホームページです。
歯科大学の臨床系講座として新たな医療の提供とそれを支える研究を行うとともに、これからの歯科を担う優れた医療人を育成してまいります。研究業績やフォトギャラリーなどを掲載しております。

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